ア・イ・シ・テ・ル


野次馬たちの後ろを通りすぎて、そのまま学校へと向かった。


あの人は、どんな顔してるかな?


――ガラガラッ!


教室の戸を勢いよく開けた。


いつもうるさいクラスが、今日はとても静か。


そりゃ、そうだよね。


彼女、私と同じクラスだし。


ちなみに彼氏も。


彼女の机の上に白い花が立ててあった。


私の友達で、彼女の友達でもある子はもう号泣。


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