未来の君に捧ぐ
『ひとり』

石コロを蹴る
紅に染まる帰り道
アスファルト映る
たったひとつの影法師

大空見上げる
果てなく続く周り道
風が知らせる
たったひとりの叫び声

月夜の晩に
行く宛も無く
震える息と流れ星

心の隙間に
ひとりでに咲いた
悲し実の花
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