ターニングポイント
「うん、完璧!」


え?


なんで?


どう見てもだめだろ?


陶子さんって、案外、男の服の趣味、わかってない?


陶子さんは俺の心の声などまったく無視して、さっさと会計を済ませた。


俺は、呆然とした。


でも、金を払うのは陶子さんだし。


黙って自分が着ていった服の入った紙袋を持ち、その格好のまま店を出た。



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