ターニングポイント
黒服のウエイターに出迎られる。


「2名様ですか?」


にこやかに俺と陶子さんの顔を交互に見ながら聞かれ、内心ドキドキしながら俺は頷いた。


「カウンター席とソファ席がございますが、ご希望はございますか?」


俺は陶子さんの顔を見た。


陶子さんはにっこり微笑んで「じゃあ、カウンターで」と答えた。


ウエイターに案内され、俺たちは並んでカウンター席についた。


ガラス越しにキラキラと瞬く夜景が美しく広がっている。


って、そんなの見てていいのか、俺?


未成年なんだけど。



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