ターニングポイント
あ、だめだ。


会話、会話。


俺はキョロキョロと店内を見回した。


ふと、見慣れないものを見つけて、陶子さんの腕をつついた。


「あれ、なに?」


ん?と陶子さんは俺の指す方を見て、ああ、とつぶやいた。


「カップルシート」


「カップルシート?」


「そ、男女が並んで座って愛を語らうソファ」



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