ターニングポイント
お?


陶子の赤面が2回も見られたなら大成功だ。


「嬉しいわよ……」


雑踏に掻き消されそうな小さな声だったけど、俺にはちゃんと聞こえた。



ホームに行くと、陶子は自由席車両の停車位置に並んでいた老人に指定席の切符を譲った。


そして、俺と一緒に自由席で品川駅まで過ごした。


他愛のないお喋りも、陶子と一緒だと楽しかった。



< 180 / 200 >

この作品をシェア

pagetop