ターニングポイント
陶子さんはどう?と片方の眉を上げ、ちらっと俺の顔を見た。


その視線が思いがけず色っぽくて、俺はドキッとした。


嫌いなアーティストじゃないし…


「うん、いいけど」


いや、どうせ暇だからさ。


って、誰に弁解してるんだ、俺。


陶子さんは前を向いたまま微笑んだ。


「よかった、じゃああさっての予定はそれで決まりね」




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