青汁とカプチーノ




「メールこいっ!!!」


…………。


「メールぅぅぅ〜」



…………。



ぎゅうううう………。
※牛ではない。


ケータイを握りしめる手に
じんわり汗がたまってくる。


さっきからまだ20分しか
経っておりません。


制服も着替えずにリビングで
ずっとこの状態……。



しかも………正座。



まだ、6:30。

バリバリ夕方。


夜には程遠い……。



「ねーちゃん、さっきから
何やってんの……?」



「ギャーーー!!!!文斗!!!

いつからいたんだ??!」


あたしは跳びはねる。
うっわ〜怖ッ!!!!

いきなり話しかけてきた
こいつは、あたしの弟。

「さっきからずっといたし。」


あたしと違って弟は
意外とクールだ。


「急に現れんなよ……。」


欝陶しいふんわりカール
の髪をさらにかきむしる。


足音しなかったっつーの。


あたしはバレないように
さりげなくケータイを
ポケットに突っ込んだ。



弟は、中学3年生…。
部活真っ盛り。
今日もなんだか汗臭い。



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