青汁とカプチーノ



「汗臭っ!!
文斗、おまえな、
そんなんじゃ、彼女に
フラれんぞ〜。」


あたしは嫌味っぽく言った。

弟はなにげに中3で
彼女もち……。
しかも、もう半年くらい
付き合っている…。

……かなり悔しい。


なんでこいつが
彼女いてあたしには……

「彼氏いねーやつに
言われたくねーし!」



なんでこんなヤツに
彼女が…………っ。


「それにな、
ねーちゃんのほうが
相当汗臭かった!!!」



……はァ?!



「それが乙女に対する
セリフかてめー!!!」


すでにこのセリフ自体
乙女には程遠い……。



…こうやって反抗してるけど

たしかに、汗臭かった。

消臭スプレーなんて
絶対持ち歩かなかった。

1回買ってみたけど…
スプレーの匂いのほうが
あたしにとっちゃ苦で
使わないまま紛失。



だから文斗の彼女は
あたしと正反対の…
逆に言えば、学校での
あたしそっくりの女の子。


で、あたしと違って
めちゃめちゃ料理が上手!!


言い忘れていたけど、
…あたし、何でもできる
ハズ…なんだけど…。


料理や掃除や裁縫は……
ほとんどできない…。


(↑女かよ……)


……いいし!!
あたしのほうが顔も
頭も運動神経もいいから☆


(↑強がり。)



……でもなぁ。。



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