青汁とカプチーノ



いつかバレちゃうかな…。

料理出来る女のほうが
やっぱり惹かれるよな。


演じきれないかも…。


…やっぱりこの性格も、

特技もドッジボールから
料理に変えたほうが……。




あたしはどちらかというと

カンペキ美少年かな………。


「でも、めんどくせーし。」


克服できるもんなら
してるっつーの…。

今度練習しとこ……。
(今度っていつ?!)

「はぁ………。」と一つ
ため息をついた。



…もう、着替えよ…。

そう思って立ち上がる。


「どっこらしょ。」

「ババアか!」

「うっさい。」

「そんなんじゃ
モテねーぞ!!」

弟が叫んでくるけど無視!
あたしモテまくりだから!!

……はぁ。

またため息をつく。

とぼとぼリビングを出て
自分の部屋へ向かった。


ガチャン。


机の上は物置状態、
床には教科書や雑誌が
積まれていたり
散乱していたり…
ゲームも転がっているし
ベッドは起き上がった時
のそのままの形だ…。

一応、これでも
学校のお姫様の部屋だ。


「明日片付けよ……。」

と、昨日も呟いたような…。

部屋の明かりも点けずに
クッシャクシャの
ベッドに腰をかけ、
ポケットからケータイを出す。

やっぱりまだ
メールはきてない。



「…当たり前かぁ。」


早くこないかなぁ〜。

ヒラヒラヒラ……


ん………?


ケータイの裏にひっついてた
何か、紙屑みたいなのが
1枚落ちた。



「…ん?絆創膏?」


あぁ………。

あの時、チビ男からもらった
絆創膏だ。


結局、倉井くんが
来てくれたから
使わなかったんだっけ。




< 24 / 50 >

この作品をシェア

pagetop