青汁とカプチーノ



でも、この絆創膏を
見ていると、幼いころの
楽しかった思い出が蘇って
自然に笑みが零れた。



「昔は、顔にも貼ったなぁ…。」



少年時代(?)の自分は

鼻の上とか、額とか
ひざ小僧とか、
ありとあらゆるところに
絆創膏がついてたっけ……。



…ありのままの生活
は楽しいだろうな……。



チビ男と喋ったとき、
すごいそう思った。


うざかったし、素がぼろぼろ
出て来るからあの時
すごい焦ってた。


やばい!


…とか思ったけど

今思うと、すごい楽しかった
し、スッキリした。
心が…のびのびしてた。



あんなに簡単にあたしの素を
引き出しちゃうなんて



…あいつ何者?!




…なんか、嫌味な、
つい言い返したくなる
言葉を次々言うし、
素っ気ないけど…、
絆創膏というささやかで
不器用な優しさが


久しぶりすぎて
嬉しかった……。
久しぶりなのに
新鮮な気持ちだった……。


あのウザさが……あたしには

なんともいえなくて…。



…まぁ、あんなのは

倉井くんと比べたら
眼中ないけどっ♪



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