青汁とカプチーノ
あのチビ男があたしを
あざ笑う顔だったりする…。
「ふぁぁぁ〜〜。」
もう目覚めは最悪。
あいつの顔だなんて。
本当なら大きく口開けて
思いきりあくびが
したいけど……我慢我慢。
気付かれないくらいに
小さくお上品にあくびした。
「あれ、寝不足〜?」
「あ、麻里おはよ。」
今日も麻里は髪くりくり
でキマってる。
「おはよ。珍しく
雑誌でお勉強したの?」
まさか。
するわけなーい。
「メールしてた。」
「は?!誰と!!!」
麻里がめちゃくちゃ
食らい付く。
あたしは普段面倒なので
メールなんてしない。
パケ代も気になるため
携帯はほとんど触らない。
だから麻里はあたしがこメールという言葉を
発したことに敏感になってる。
「誰とメールしてた?!」
あたしの制服の
ネクタイを掴む。
麻里、怖っ……。
カツアゲですよソレ。
こうなったら答える
しかないか…。
「えっと……隣のクラス
のくら…」
「倉井くんー??!」
「はい……。」
麻里の目が輝く。
「かなりカッコイイ人
じゃーん!!!!!」
言うと思いました……。
「で、付き合うの?!」
!!
「告白されてない〜っ!!」
「え〜っ。違ったのかぁ。」
頭の後ろで腕を組んで
またいつものように
「つまんな〜い」と呟いた。
展開早すぎるだろ!!
どーやって考えたら
メール=告白
になるんだ〜っ!!!
……あ、あたしが
モテるからだよね。←
「どんな内容?!」
ニヤニヤすんなよ〜!!
「いたって普通!!」
と、強く言ったが
全く無視された。
「これからが
楽しみねぇ〜!!」
バシバシッ。
「痛っ!!」
2回あたしの肩を叩いて
麻里はスキップで
教室へ入って行った。
そんな、すぐに
進展あるわけないだろ!!