青汁とカプチーノ



「恋かぁ〜〜…。
もうすぐかな……。」


告白を断って
学校の裏庭に出たあたしは
空に向かって大きく
深呼吸した。


5月の空気は美味しい。



昔はよくこーやって
したよなぁ……。


「な〜にしてんのっ?」


振り向くと、そこにいたのは
麻里だった。


「なんだ。麻里か〜。」


「なんだとは何?!」

若干、イヤそ〜うな顔
をするとすぐに
表情を変えた。


「…で、倉井くんとは
どうなの〜?」


ニヤリと笑う麻里。


あたしもニヤリと笑って

「いい調子☆」


と答えると
「ふぅ〜ん」と言って
さっきよりさらに
ニヤついて言った。


「好きなんだ?」

……………。
ん……………?



「………わかんねぇっ♪」


…なぜかやっぱり、
"うん!"…とは
答えられない。


まだ……まぁ、そのうちね。

そのうち好きになるって。


「がんばんなよー。

恋の悩みなら聞くよ!
恋愛ならあたしのほうが
先輩だからぁ〜♪」

……麻里、さすが!!

「うん!麻里先輩よろしく☆」


麻里大好きっ!!!

やっぱり、麻里にだけは
素で喋れるし、何でも
相談出来るから
1番気が楽だっ!



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