青汁とカプチーノ

｢だとは思ってた〜!!｣



げっ………マヂで…。



｢いつからだ……?｣


うわっ。声にドスが
きいちゃってる……。

何で威嚇してんだろ。


｢あの、階段から
なだれ落ちてった日からな。｣


チビ男はあっさりと答える。


｢うっ………。
あーもー!!!!

あれはあんたが挑発してくる
からでしょーがっ!!｣


ホントにムキになっちゃう…。

うざいうざいうざいっ。


｢この学校でのお姫様に対して
あんなうっっざい態度を
取ったのはあんたが
初めてだったよ……。｣


………はぁ。


最初から見透かされてた?!


素だけでなく、本音まで
ぽろぽろ言ってる
自分がバカらしい……。


心開きすぎだって。
開けた覚えないのに!!



｢あははっ!その見た目と
中身のギャップ最高!!｣


なにが最高だよっ!!
面白おかしいとか
思ってるんだろうが〜!!
こっちは毎日、女の子の
話に着いていくのに
めちゃめちゃ苦労してんのに!!



｢それにさ……。｣



と、チビ男がさっきとは
違う口調で言った。



それに………なんなんだ?



｢おまえがさ、
カンペキすぎてなくて
よかったぁ〜とか思った!｣



………は?

なに言ってんだこのチビは。


しかもかなりニコニコ
なんですけど。


｢だって俺、おまえと違って
見た目普通…｣


｢以下ね。｣



｢運動神経は｣


｢ニブそう。｣


言い切る前に答えてやる。

こういうのって…
答えたくなる〜♪♪


｢しかもこんなところで
バイトするくらい…｣


｢………金も、ないんだ。｣

可哀相にねっ。

イイとこゼロじゃん!!

あたしと真逆っ!!
金がないのは一緒だけど。

…つまり、
神様は不公平だと
言いたいわけね……。