青汁とカプチーノ


……。

??!

あれっ……。

九条に入るには、
多額の入学金がいる。


あたしは天才的頭脳で
推薦入学して、
お金は免除に
なったから……


こいつもバイトしなきゃ
お金ないのに

九条にいるってことは…



「……唯一の取り柄
と言えば……」


「頭いいんだ!!!!」



あたしは、チビ男を指さし、
チビ男の言葉
を遮って叫んだ。



「……なんでわかった??!」
目を真ん丸にするチビ男。


に、またもあたしは
親近感が湧いたせいで
口を滑らせた。


「……実はね、あたしの家
も、一般家庭で…。」


しまった。急いで口を
押さえたが……。


………あぁぁ。

カンペキ美少女は
すっかり崩れ去った。

もういーわ……。

こいつの前では嘘は無理。
遅かれ早かれいつかは
バレることなんだし…。


「えっ?!宮澤、マジで!!」


おいっ!サンはっ!!!!!

一般ピープルって
わかった瞬間にいきなり
呼び捨てかよっっ!!!!



「なんか、俺、おまえに
親近感湧いてきた〜!!」


「……今更ですかい。」


「なんか、カンペキすぎ
なやつって、今まで
絡みにくかったけど、

やっぱり人ってさ、
腹割って話してみねーと
わかんねーもんだな!!

庶民がいてよかったぁ。」


いきなり馴れ馴れしいな…。

一般ピープルって
わかった瞬間コレだもんな。


庶民とか言い方うざいし。

でも……

ちょっと仲間ができた気分
になって盛り上がってしまう。

もう、すっかり
こいつのペースだ…。


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