青汁とカプチーノ
社会見学
目覚めが爽快だった翌朝、
担任はいきなり
大発表をした。
「来週は社会見学ですね。」
は……?聞いてない!!!
"どういうこと〜??"
麻里に向かって口パクで
きくと、麻里は机の中から
学校でもらった資料を
取り出して
"コレコレ"と口パクした。
もらったっけ。そんなの。
あたしも机の中を探ると…。
「あ。……あった。」
クッシャクシャに
曲がった紙が2、3枚
奥から出てきた。
(机の中は素のまんまっ。)
それには、6月10日
京都社会見学と書いてある。
ちなみに配布の日付は
5月26日……。
出せよ……。
つか、持って帰れ!!
「みなさん、自由行動なので
行きたいところが同じ人と
班を作って下さい。」
んなことしたら
みんなあたしについて
来るに決まってる。
既に、すっごい視線、
感じるんですけど。
周りを見ると、みーんな
あたしを見つめている。
こ………怖っ。
「もちろん、他クラスの人
と同じ班になっても
よろしいです。」
他クラス???!!!
再び麻里の方を見ると
"く〜ら〜い〜〜"
と口パクしてピースしていた。
あたしは大きく頷いた。
「今日の5限目に
集会しますので
その時に決めます。」
マジ??!よっしゃあ!!!
あたしは小さく
ガッツポーズした。
あたしを見つめる
クラス中の視線なんて
全く気にしなかった。