暖めますか?【短編】
次の日俺は朝から忙しく、昼になってもバタバタしてた。
「拓海くぅ〜ん。コンビニいこぉう。」
忙しいのを分かってる癖に、先輩が誘ってくる。
「見て分かりません?忙しいんです。」
「拓海くん怖〜〜い。」
ムスッとした顔で言う俺に、体をくねらせとぼけた顔で言う先輩。
俺のただならぬ殺気を感じとった先輩は、急にシャキッとして、「お前の分も買ってきてやるよ」と言って出ていった。
フゥ〜っとため息を吐くと、出ていったハズの先輩が戻ってきて俺に耳打ち。
「今日、知美ちゃん誘ってみるから!」
そう言い残し、今度はスキップして出ていった…。
本来なら気になる所だが、忙しすぎて考えてる暇がなかった。
そして程なくして先輩が戻って来た。