暖めますか?【短編】

それから先輩はと言うと、知美ちゃんに彼氏がいると分かった途端食堂に切り替え、他の部署の女の子とイチャイチャしながら昼飯を食べる生活に戻っていた。


あの立ち直りの速さは尊敬に値する…。

先輩が行かなくなった事もあり、俺もまた食堂生活に戻っていった。



そして、あっという間のクリスマスの土曜日となった。


誰もいない会社で資料をまとめ、道路を挟んで向かいのテレビ局に向かう。
今日はお客さんとのCM撮影の打ち合わせ。


2時間半の打ち合せもようやく終わり、ちょうどお昼になった。
食事でもと、予め予約していたテレビ局の横にあるレストランへお客さんを誘う。
これも仕事の内だった。


割と雰囲気のいい店で、何回かお客さんを連れてきたが、みんな満足してくれた。
店の中央には大きなクリスマスツリーが飾られ、いやがおうにもクリスマスを意識させられる…。



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