暖めますか?【短編】
机の上に貯まった仕事の量を見て、何時間もボーっとしてた自分を恨む。
あ〜あ普通にしてたら、今頃終わってたな…。
昼間の事は忘れて、仕事に集中しよう。
そう思いながら、一番上の資料を手にした瞬間、グゥ〜〜〜…とお腹がなった。
…腹が減っては仕事は出来ぬ……
よし!と気合いを入れて立ち上がり隣のコンビニに向かう。
寒空の下コンビニ迄走り、急いで弁当コーナーへ。
適当に選んだものを手に取り、缶コーヒーを持ってレジへ。
今から急いで飯食って、仕事始めれば今日中には終わるな…
そんな考えを巡らせながら、財布を取り出し小銭を調べていると…
「暖めますか?」
「お願いしま……」
この声……?
恐る恐る、小銭からレジにいる店員に目を移す。
そこには笑顔の知美ちゃんが立っていた…。