暖めますか?【短編】
そうだ!きっと夢だ!
そう思って頬をつねってみる…。…どうやら夢じゃない。
夢じゃないって事は…
現実か………
真っ直ぐ俺を見て、真っ赤な顔をして、返事を待ってる知美ちゃん…。
「…あのさ、ちょっと待って。」
そう言って大きく深呼吸する。
その様子を不思議そうに見る知美ちゃん。
フゥ〜っと息を吐いて、知美ちゃんを真っ直ぐ見る。
「…初めて会った時、コンビニであなたを見た時、俺は恋に落ちました。だから俺の方こそ、俺と付き合って下さい!」
そう言うと、知美ちゃんは少しびっくりした様子だったが、すぐに微笑むと涙を溜めて頷いた。
「「……よかった。」」
また2人の声が被り、2人で目を合わせ笑う。
静かな公園に笑い声が響いた。