貧乏彼女×ヤンキー彼氏




「てか・・・もう話し掛けないで?」




優はそう言った。



なんで?
胸が痛む。



「はぁ?」



俺は
眉間にしわを寄せる。




「だって・・・花畑結構もてるし・・・ファンのヒトににらまれるのやだもん・・・」




なんだ・・・
そういうことか・・・




てかちょっと待て。



「お前・・・いま俺のことなんていった?」




優は
意味のわからないように
首をかしげた。



「だから!俺のことなんて呼んだ?」




普通に花畑だけど・・・



優は
普通に言った。



「俺のことは『裕樹』ってよべ。」



俺は
なんでそんなこと
いったのか
わからない。



だけど
自然と
そう言ってた。
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