死発列車
ドライバーで開けられるそれぞれのネジの隣には、いくつか色付けされた丸い図形が小さく描かれていた。

……これは一体…!?

[2両目]
「…ヒントだ……!」
吉田より先に眞加辺が叫んだ…。

吉田が読み上げていく…

ヒントはこのように書いてあった…
『ばくはコードは青、黄、緑、
くろのどれかである。ゲーム
は始まったばかりだ!はやく
コードを切断して相手よりコ
ードの本数を減らしていくと
ドライバーすら使わない。頭
は使った方がよいがでも変に
あたまを使うと、いつの間に
か爆発しちゃうかもよ?』
文は横13文字、縦9行で揃えてあった。
文を読んだ吉田は…
「………つまり4色以外なら切って大丈夫…ということか…?」と言った。
「……たぶんな…。」
「…う〜ん……」

[3両目]
一方吉田はドライバーで爆弾を開けようとしたが、中嶌がまずヒントの方を考えろ と言い出してきたためそちらに取り掛かった…。
文は先程の2両目と非常に似ていた…
『ばくはコードは赤、黄、緑、
くろのどれかである。ゲーム
は始まったばかりだ!はやく
コードを切断して相手よりコ
ードの本数を減らしていくと
ドライバーすら使わない。頭
は使った方がよいがでも変に
あたまを使うと、爆弾が嫌で
落としちゃうかもよ?』
と、やはり文は横13文字、縦9行で揃えてあった。
さすがの松川もこれには頭を抱えた…。このような暗号文は大の苦手である。先程の場合も白井に助けられた…。

考えているうちに時間は過ぎていった…
電光掲示板には残り50:19と表示されている。
松川の戸惑う様子を見た一人の男性が話してきた。かなりおとなしそうな人だと思っていたが、そうではなかったようだ…
「…あぁ〜じれったい!!貸せっ!!俺が切ってやる…!」
すると男性は松川からペンチを奪い、コードを切ろうとした…。
「…待て!」といいつつも松川は後ずさりした。
しかし男性は聞いていない…
「…爆破コードは赤、黄、緑、黒のどれかでしょ…?緑はすでに切断したから、あとはまだ切れてない青と茶を切ればいいんだよ…!」
「…やめて!」木南の声も届かなかった…。
男性はまず青を切断するため、ペンチで青いコードを軽く噛ませた。




そして……
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