死発列車
なぜ美倉が乗った車両とわざと別の車両に乗ってしまったのか…。自分のしたことに罪悪感すら感じ2両目にいる美倉に気付かれないよう目立たない位置にいたりした……。
今の状況ではどうしようもなかった…。双方の車両共、本気で解除しあっている…
ごめん………ナミ…
もう、その言葉しか思いつかなかった……
そんな藤代の同級生 菊地 馨(きくち かおる)、埜田 美雪(のだ みゆき)、兒島 榛奈(こじまはるな)の3人は自分たちの車両が爆発することにならないようひたすら祈るしかなかった…
木南、白井もガラス越しの2両目に誰かを発見し近づく…
こちらを見て驚いている美倉と他4人………
美倉の後ろで同じくこちらに気付いて割れるはずもないガラスをドンドンと叩いて何かしら自分たちに叫んでいた…
その内の3人は紛れもなく木南の部活の仲間だった…。
…『まいまい』も『かっちゃん』も『ナオ』もいる……
「…なんで……!?」
木南は驚いて足元がふらついた…。
今にも気絶しそうな程ショックだった……。
「…ママ!!」
白井も駆け寄る。
ガラス越しの2両目からこっちに向かって自分の名前を繰り返し叫んでいるのが分かった…。
白井も同じように母親に向かって助けを求めるがもう、今の状況を認めるしかなかった…。
[2両目]
上原 舞(うえはら まい)、榊原 克代(さかきばら かつよ)、遠山 尚(とおやま なお)は木南のことを、白井 智子(しらい ともこ)は息子の名前を何度も何度も繰り返し叫んでいた…。
上原たちは木南がいつも部員のために早くきていることを知って、自分たちもたまには準備や練習をしようかと思いこの時間に乗ったのだが……まさか木南までもこんな早く、しかも隣りの車両にいて自分たちの車両と 死がかかったゲームで対決してるなんて想像することなどできなかった…
白井の母親は一人で電車に乗って無事着くのか心配になって思わずついてきてしまったのだが…こんな形でどちらかが死を迎えるなんて信じられる訳がない……
もはや車内はパニック状態だった。
しかし美倉にはそんな声も耳に入らない…美倉は藤代どころかもっと大切な人を3両目に見てしまったのだ…
……!!!
今の状況ではどうしようもなかった…。双方の車両共、本気で解除しあっている…
ごめん………ナミ…
もう、その言葉しか思いつかなかった……
そんな藤代の同級生 菊地 馨(きくち かおる)、埜田 美雪(のだ みゆき)、兒島 榛奈(こじまはるな)の3人は自分たちの車両が爆発することにならないようひたすら祈るしかなかった…
木南、白井もガラス越しの2両目に誰かを発見し近づく…
こちらを見て驚いている美倉と他4人………
美倉の後ろで同じくこちらに気付いて割れるはずもないガラスをドンドンと叩いて何かしら自分たちに叫んでいた…
その内の3人は紛れもなく木南の部活の仲間だった…。
…『まいまい』も『かっちゃん』も『ナオ』もいる……
「…なんで……!?」
木南は驚いて足元がふらついた…。
今にも気絶しそうな程ショックだった……。
「…ママ!!」
白井も駆け寄る。
ガラス越しの2両目からこっちに向かって自分の名前を繰り返し叫んでいるのが分かった…。
白井も同じように母親に向かって助けを求めるがもう、今の状況を認めるしかなかった…。
[2両目]
上原 舞(うえはら まい)、榊原 克代(さかきばら かつよ)、遠山 尚(とおやま なお)は木南のことを、白井 智子(しらい ともこ)は息子の名前を何度も何度も繰り返し叫んでいた…。
上原たちは木南がいつも部員のために早くきていることを知って、自分たちもたまには準備や練習をしようかと思いこの時間に乗ったのだが……まさか木南までもこんな早く、しかも隣りの車両にいて自分たちの車両と 死がかかったゲームで対決してるなんて想像することなどできなかった…
白井の母親は一人で電車に乗って無事着くのか心配になって思わずついてきてしまったのだが…こんな形でどちらかが死を迎えるなんて信じられる訳がない……
もはや車内はパニック状態だった。
しかし美倉にはそんな声も耳に入らない…美倉は藤代どころかもっと大切な人を3両目に見てしまったのだ…
……!!!