死発列車
慌てて改札口を抜けてホームに駆けて行った。
酔っ払ったおじさんが1両目に乗って行くのを見た美倉は2両目に乗ることにした。
初めての一人旅行のため、少々不安もあったが、目的の電車に乗ると少しずつ安心感を得た。
「……間もなく1番線、普通列車、上野行きが発車します…」
美倉は誰も座っていないボックス席に座った。ここだとなぜか気持ちが落ち着く。
ホームを見ると、若い男の車掌が笛を鳴らしたところだった。
ちょっと寝不足だし、寝よっかな…
………
……………
…………………
……………パンッ!
「…キャーー……!」
なにか割れる音と悲鳴……?
…ダメだ眠い………
…………
………………………
「……いてぇ…!」
……ん?