死発列車
爆発しない限りコードの色は伝えられません。つまり完全に解除した爆弾の色は相手車両に伝わらず、ゲームを有利に運ぶことができます。………以降同様に解除していき、最終的に相手車両より多くの爆弾を解除するか、先に3個の爆弾を解除した瞬間、無条件で相手の車両が爆破致します……』


「……ねぇ…ちょっと……」
「静かにしろっ!」
女性がアナウンスに質問しようとしたところを男がとめた。


確かに、今アナウンスに質問しても無駄だろう…


その間にも淡々とアナウンスは続いていた…

『……もし解除数が同じ場合はサドンデスということで本来皆様がおられる車両を爆破させるための爆弾を解除していただきます。制限時間は90分……それを越えた場合は、お互いの車両が爆発致しますので予めご了承ください……』



90分………
まるで自分たちの余命を宣告されたかのようだった…



『……ルールはご理解いただけたでしょうか?それではゲーム開始まで…10…9……』
アナウンスがカウントを始めた。

「………ちょっと待てよ…!」
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