死発列車
[2両目]

ピンポーンパーンポーン…



アナウンスが入った…

『…只今3両目にて爆弾が発見されました…残り2つです……』
「…うそ…!?」
美倉の腰が再び抜けた…。


「………これで分かったな…!…あっちの車両は本気だってことだ…!…俺らの命なんて考えてもいねぇ…!………おいっ!お前らも探せよ!!このゲームに絶対勝つぞ!!」

そして再び美倉以外の者が爆弾を探し始める。

「……なんで…?なんで人が死ななくちゃいけないの……?ひどすぎる…」
美倉の頬から涙が流れ始めた。





「…おいっ………泣くな……誰だって考えていることは同じだ…。」



背が高く爽やかな男が美倉に近づく。
男の口調は冷たかったが、言葉から僅かな優しさを感じた。

美倉は少し驚いたが、すぐに涙を拭って鼻をすすった。

「………うん……。」
「…このゲームが本当かどうか分からねぇけど……あっちの車両はマジで俺らのことを考えちゃいねぇ…。あいつらは『悪い』なんてこれっぽっちも考えてない最低な奴らだ……」
「……でも中には イイ人もいるでしょ…?」
涙目で訴える。



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