死発列車
江口が高校生時代の話をしている途中で寝てしまい、その後もラインは寝たり起きたりとウトウトとしていた。
ふと、容姿が派手な若いカップルの会話が聞こえた。
「なぁ、なんかこの車両変じゃねぇか?」
「みっくんもそう思った!?アヤも~…!」
……?
変なカップルだ…
くだらない……寝よ寝よ…。
だが気になって目を開ける。
ん…?
確かに変かもしれない……
別に電車に詳しい訳ではないのだが、大学生の時から電車を使っていたからよく分かる。
この車両はなぜか吊り革をひっかけるための鉄棒が浮き彫りになって見えた。鉄棒は座席とも離れていて、天井にもどこも繋がっておらず、ただ床に埋め込まれている不安定なつくりだった。しかもその床も変だ。いかにも床が開きそうな、そんな取り外しができるかんじであった。
さらに吊り革と吊り革の間隔がやけに広く、吊り革自体高いところにある。片手の指が吊り革にかろうじてひっかかる程度だ。
これは……
一体…?
その瞬間、ゲーム開始の汽笛が鳴り響いた……
ふと、容姿が派手な若いカップルの会話が聞こえた。
「なぁ、なんかこの車両変じゃねぇか?」
「みっくんもそう思った!?アヤも~…!」
……?
変なカップルだ…
くだらない……寝よ寝よ…。
だが気になって目を開ける。
ん…?
確かに変かもしれない……
別に電車に詳しい訳ではないのだが、大学生の時から電車を使っていたからよく分かる。
この車両はなぜか吊り革をひっかけるための鉄棒が浮き彫りになって見えた。鉄棒は座席とも離れていて、天井にもどこも繋がっておらず、ただ床に埋め込まれている不安定なつくりだった。しかもその床も変だ。いかにも床が開きそうな、そんな取り外しができるかんじであった。
さらに吊り革と吊り革の間隔がやけに広く、吊り革自体高いところにある。片手の指が吊り革にかろうじてひっかかる程度だ。
これは……
一体…?
その瞬間、ゲーム開始の汽笛が鳴り響いた……