ばあちゃん
水洗じゃない昔のトイレに、小さいばあちゃんの片足がはまっていた。
滑ったときについた腕がすごく痛そう。
歪めている顔が、その痛さを私に伝えた。
「小さいばあちゃん……!!」
どうしよ…
どうしよ………
頭の中は錯乱状態。
私はただ立ち尽くしているだけだった…。
「うちのばあちゃん呼んでくる!!」
しっかり者の友梨ちゃんが、蓮向かいの自分の家に走っていく。
「なんで…なんで一人で……」
「小絵に…迷惑ばかり…かけられんしね」
馬鹿………
馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!
小さいばあちゃんの馬鹿っ!!!