歩きだした夏-きみに逢いたくて-
すると小さく頬を膨らませて真奈が言う。




「もう!!そんな事ないでしょ!!なんで川口君はいつも勝手に決め付けるの??」




「おっ圭織ちゃんだっけ??俺と付き合わない??」




頼む川口、消えてくれ。




「ごめんね、私は好きな人いるんだ」




えっ??俺ら聞いてないよ。
隼人と目を合わせる。




そして隼人が聞く。




「おい圭織、そんな事俺ら聞いてないぞ??」




「秘密♪」




クスって圭織が笑う。




「さぁ、そろそろレッスン始めるぞ!!」



担当の講師が入って来て
この話しは中断された。




この時、僕は気づいてしまったんだ。




圭織がある人を見て顔を赤く染めるのを。
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