歩きだした夏-きみに逢いたくて-
同じ歌手志望なら本科に行ってもクラスは同じになれるかもしれない。




僕は勝手に想像を膨らませていく。



一緒にデュオでデビューして、それで半年くらいたったら週刊誌に熱愛報道されちゃって・・・。




「次は時枝光輝な。」



「っえ゙??はっはい!!」



急に現実に戻された。
言うならば、Pink&Blueだろう。



幸せな世界が広がったとしたら壊される。



しかも、真奈の事を考えてたらさっきまで考えたいたPRを忘れてしまっていた。



「あっ時枝光輝です!!
高二で歌手志望です。
憧れの人は遥斗さんです!!」



やばい、30秒持たない。


とっさに口から漏れた言葉。



「それじゃ、歌います。」



何言ってるんだよ!



自分でも焦っていた。



とにかく歌うしかないな。



頭の中に出てきた曲を歌う。



一瞬クラス内は静まった。



やばいっ川口みたいにすべったか。
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