歩きだした夏-きみに逢いたくて-
もちろん川口だった。



「お前、おにぎり食いながらしゃべるなよ。」



すると遠くからもう一人、笑顔で走ってくる人がいた。



あれは真奈だ。



茶色ストレートの髪を揺らしながら走ってくると



「光輝君!!すごく歌上手かったよ!!真奈より上手いって!!」



これが真奈との初めてのまともな会話だった。



「ありがと☆真奈も歌手志望なんだからきっと歌がすごく上手いんだろうね。」




この時、真奈の顔が赤かったなんて気づかなかった。




僕も胸がうるさくて大変だったんだ。



「じゃあ、みんなでカラオケ行くかぁ!!」



「良いね!!いこいこ!!」



着替え終わった隼人と圭織が来た。



そして、僕と真奈、隼人と圭織とゆき、ついでに川口も連れてカラオケに行く事になった。




名札を受付に置いて会員証を受け取る僕ら。



そしてエレベーターで降りて
カラオケまで向かう間に僕らはいろんな事を話した。



「ねぇ!!光輝君ってどんな歌を歌うの??」
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