歩きだした夏-きみに逢いたくて-
時計の針は10時を指してる


気温は28°暑い季節だ



「早くクーラーが効いてる事務所に着かないかなぁ〜。」



電車を降りて改札を出てまだ50mくらいしか歩いていないくせに、さっそく弱音が漏れた僕。



時枝光輝




「お前なぁ、俺より若いんだからそんな事言うなよ!!」



隣りを歩いてるのは5月頃から仲良くなり、今はなんでも話せる奴



僕より1つ年上の先輩



西澤隼人



「だってしゃあないだろ〜暑いんだもん。
言葉に出さなきゃ倒れるよ??」



「お前暑いの苦手なの??」


「いや、寒い方が苦手だな。寒いと動きたくなくなるから」



「んじゃ冬はこれ以上うるさいんだな、光輝。」



「うん!!」



笑顔で即答する僕を見て
呆れる隼人
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