歩きだした夏-きみに逢いたくて-

僕は中型免許を持ってるから､基本的に移動はﾊﾞｲｸなんだ｡




「ねぇ､また俺は原チャなの??」




「当たり前だろ!!光輝の後ろは俺が乗るから｡」




滝口は免許ないけど､川口は原チャを持ってるからいつも2台で移動｡




「よし､行くか｡」




ｴﾝｼﾞﾝをかけて走り方出すﾊﾞｲｸ｡こいつの低音が身体に響いて気持ちい｡僕の相棒｡



「待って!!俺そんなｽﾋﾟｰﾄﾞ出ねぇよ!!」




後ろから川口が原チャで必死にくる｡迷わず加速する僕｡そして必死になる川口がﾈﾀをやるより実は面白い｡




ﾌｧﾐﾚｽに着くといつもの席に着き､いつもの食べ物とﾄﾞﾘﾝｸﾊﾞｰ｡僕らの鉄則｡



「あのさぁ､お前ら進路どうする??」



頼み終わると珍しく滝口が真面目な話しをしだす｡




「うぇい｡芸人｡」




「俺はﾌﾘｰﾀｰかなぁ｡事務所に通い続けて夢を叶えるよ｡」




「俺は･･･ﾚｰｻｰになるよ｡」



そっか｡滝口は車好きだからな｡確か､小さい頃からｶｰﾄをやってるんだっけ｡