歩きだした夏-きみに逢いたくて-
すると、満面の笑みで真奈がテンション高く言ってきた。



「ありがとう☆バイクの後ろに乗るの憧れだったんだぁ」




僕もいつか後ろに真奈を乗せてあげたいと思ってたんだ。



ちなみに、後ろに女の子を乗せるのは真奈が初めてだよって事は僕だけの秘密。




僕らはバイクを止めてある場所まで行き、真奈にヘルメットを渡した。




「はい。じゃあ後ろ乗って!」




「はぁい。」




真奈は後ろに乗ると僕の脇腹に捕まった。
真奈の手の温もりが伝わってくる。




この時が人生で1番幸せって言ったら大袈裟かな。




「綾ノ宮のどの辺!?」




「えっとね、駅の近くだからとりあえず駅に向かってください♪」




「OK☆」
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