歩きだした夏-きみに逢いたくて-
この時は真奈が後ろにくっついてるって事で頭がいっぱいだったから気づかなかった。




真奈も後ろで顔を真っ赤にしてたなんて。




駅の近くに着くと真奈に指示されるようにバイクを走らせた。




すると目の前に赤い屋根の家が見えてきた。




「あっここが真奈の家。」




家の前でバイクを止める。
真奈は笑顔でありがとうって手を振って降りた。




「今日はありがとう!!すごく嬉しかったよ。後でメール送って良い??」




「もちろん。待ってるよ。
じゃあね。」




本当はもっと一緒に居たかったけど、そこは我慢。




帰る途中、ケータイが震えた。
けれど運転中だったから帰ってから見る事にしたんだ。




家に帰り、家族と夕飯を食べた後に風呂に入る。




これを毎日いつも繰り返す。たまにはいつもと違う事もあるよ。




だっていつも一緒じゃつまらないでしょ??
平凡な人間になりたくないんだ。




部屋に戻り、今日買ったCDを聞きいてる時に思い出した。




さっき帰る時、ケータイが振るえてたんだ。
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