歩きだした夏-きみに逢いたくて-
なんでお前が横に座ってるんだよ。川口。




「おい、豚野郎。お前いつも路線違うだろ??」




「えっ??ハンサム??いやぁありがとう。握手してやるよ。」




「あのメールばらすよ??」




「あっ光輝さんじゃないですか!!おはようございます!!」




急に態度変えやがったな。
そんなに嫌だったんだ。




「あっなんで同じ電車に乗ってるかですね??実は・・・」



急にマジな顔になる川口。




「実は何??」




「実は・・・先週さびしかったから。うぇい。」




「しらねぇよ!!」




さびしかったから??



お前さぁ、毎日学校で会うんだから今日くらいは一人にしてくれよ。




「やべぇ!!はんぱねぇぜ!!このおにぎり。」




「また食ってんのかよ!!」



「うぇい。今日はこれが最初の一つ。・・・食う??」




食べかけのおにぎりを渡す川口。




「んじゃ一口ちょうだ・・・」




「あげな〜い」




川口、うぜぇな。
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