歩きだした夏-きみに逢いたくて-
香織のテンションが低い理由をわかった隼人が楽しそうに言う。



「香織はダンス下手くそなんだよ。リズム感って奴ないから」




「なによ!!リズム感くらいあるんだから!!ただ、得意じゃないの。」




「うぇい。香織ちゃん俺と同じじゃん☆」




「川口君と一緒??・・・最悪。」




ため息を漏らす香織。
まぁ、川口と同じなら凹むはずだよな。




「とりあえず上に行こうぜ。」




隼人に同感。また遅刻ぎりぎりはかんべんだから。




いつもと同じように受付で名札を受け取る。




真奈はもう来てるみたいだなぁ。




真奈の名札はもうなかったから、きっと中で待ってるんだな。




中に入りレッスン着に着替える。



着替え終わりスタジオに行くと駆け寄ってくる人がいる。




「光輝君!!おはぁ!!」




笑顔の真奈だった。




なぁ、その笑顔反則だよ。
可愛いすぎるじゃんか。
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