歩きだした夏-きみに逢いたくて-
第五章-大好き-
一日悩んだんだ。
けど、隼人達が結ばれて僕は心の中で自分の事のように喜んだよ。



「一日悩んだのかぁ。
そうだよなぁ。相手が香織だからねぇ。」



「なによ!!すごく文句言いたそうじゃない!!」



「いや、香織ちゃんは可愛いから羨ましいなって。」



いつもみたいに口喧嘩が始まる僕と香織。



確かに喜んだよ??
けど、なんか淋しかった。



仲が良い3人組だったから、なんか一人になった気分。



まだ真奈とゆきの取り調べは続いていた。



それに幸せそうに答える香織。横で照れてる隼人。



僕の居場所は・・・ないな。



みんなより早めに帰る事にした僕。



なんか、今日は一人で帰りたい気分なんだ。



電車に乗り、席に座る。
音楽を聞きながら考える。



隼人達が結ばれた。
滝口も彼女いるし。



僕は一人だなぁ。



今日はバイクで走りたい気分だ。
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