歩きだした夏-きみに逢いたくて-
家に着くと、すぐに僕はバイクに跨がりタイヤを転がした。



考える事は隼人達の事。
これからどう接したら良いんだろう。



なるべく2人で居たいだろうから、僕は・・・川口と一緒かよ。マジ勘弁。



2人とどんな感じで接しようって考えてるのに・・・すぐにもう1人の顔が浮かぶ。


真奈。確かに大好きだけど・・・・勇気がでない。君の小指に赤い糸を結ぶ勇気が・・・。


そんな事を考えてるうちに無意識に着いた場所。
・・・海??



「なぁ・・・俺はどうすれば良いんだよ。」



誰か・・・助けてくれないか??
誰か・・・教えてくれないか。


「どうしたぁ??君は何か悩んでるなぁ。俺でよければ話し聞くよ。」



えっ??なんであなたがここにいるの??



「もしかして・・・遥斗さんですか??」



「おっ!!俺の事知ってるの??嬉しいなぁ。」



知ってるに決まってるじゃないか。あなたは僕の憧れの人なんだから。



「俺、遥斗さんに憧れて芸能界を目指してるんですよ!!」



「本当??俺に憧れてたのは驚いたよ!!」



憧れてたのは??どういう意味??



「芸能界目指してるのは感づいてたよ。君の目が未来に向かって輝いてるからね。」



「あの僕、光輝です!!遥斗さんに会えるなんて・・・嬉しすぎです!!」
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