歩きだした夏-きみに逢いたくて-
家に着いてケータイを取り出す。そして、真奈に送るメールを作っていく。




〔真奈、明日・・・会えないかなぁ??〕




送信。まずは一歩踏み出した僕。




〜♪
すぐに返事がきた。




【急にどうしたの??う〜ん。・・・明日空けとくよ。】




〔ありがとう!!ちょっと話したい事あるからさ!!〕




これでよし。
明日・・・君に結びに行くよ。



明日は学校があるから、終わったらすぐに向かわなきゃなぁ。




遥斗さんに言われた通り、せっかくきたチャンスの神様だ。これに乗っかるしかないな。




明日が運命の日になる。




そんな事を考えるとまったく寝れない。僕は思い出したかのようにポケットを調べる。




そう。今日とったプリクラだ。
みんなのとびっきりの笑顔。初めてのプリクラ。




僕はそれをケータイに貼った。
これでいつでもみんなと一瞬だからね。




「おいっお前起きろよ!!」



「えっ?・・・滝口??」




気づいたら寝てしまったらしい。
滝口が呆れた顔して目の前に立ってる。
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