光の射す方へ
「―――虐待じゃないの?」



菜美の言葉に、理帆子はハッと息を呑んだ。



「ここに来るまで、ずっと考えてたの。あなたを殴ったのは誰だろうって。



―――あなたの口から真実を話して。お願い」



理帆子はうつむいたまま。



しばらくの間沈黙が流れていたが、不意に理帆子が口を開いた。






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