光の射す方へ
「私・・・何のために生まれてきたんだろう。―――――お父さんもお母さんも私を生んだこと後悔してるの。



私、毎日毎日殴られてばかりで疲れちゃった。生きていても何の意味もない。



もう・・・死んじゃいたいよ」



理帆子が初めて口にする、悲痛な叫びだった。



菜美はギュッと理帆子を抱きしめた。



「辛かったね・・・辛かったね」



理帆子がずっと一人で抱え込んでいたこと。それは、菜美には計り知れないものだろう。



「こんな小さな体でよくここまで・・・」



抱きしめる腕に、力を込めた。



「私・・・」



理帆子が涙を堪えながら言った。



「私、生まれてきちゃいけなかったのかな・・・」







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