光の射す方へ
「風見さん!」



突然名前を呼ばれ、理帆子は振り返った。



「せ、先生」



帰ったはずの菜美がそこにいた。



「どうしたの、裸足で!」



「・・・追い出されちゃった」



「そんな・・・」



「・・・私がいけないんだよ。先生を信じた私がいけなかったの」



理帆子は泣き崩れた。



もう、立ち上がれない。



私に光は射さない・・・






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