光の射す方へ
「風見さん、一緒に警察に行きましょう」



「もう・・・いいよ。何の意味もないんだから」



「立って」



菜美はうずくまったままの理帆子を立ち上がらせた。



「もうほっといて!私はこのまま死ぬんだから・・・」



パン。



理帆子は目を見開いた。



菜美が理帆子の頬を叩いたからだ。



「先生・・・?」






< 29 / 34 >

この作品をシェア

pagetop