光の射す方へ
自分で動かなきゃ何も変わらない――――。



「何かご用ですか?」



一人の警官が、二人に気づいて声をかけた。



理帆子は迷うことなく、服を脱ぎ始めた。



「わ!こら、お譲ちゃん!」



警官があたふたしている間に理帆子は服を脱ぎ終わっていた。



警官は目を見開いた。



理帆子の体中にできたアザを目にしたからだ。



理帆子は署内に響きわたる大声で叫んだ。



「私、虐待を受けてます!!」










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