光の射す方へ
「先生。私ね、ずっと光だけを信じてきたの。



何度も死のうと思ったけど、いつか私にも光が射す時がくるって」



「光は射した?」



「うん」



理帆子は頷いた。



「これからは、その光を頼りに歩いていこうと思う」



「風見さん、何か夢はあるの?」



「私、先生になりたい。先生になって、私がみんなの光になってあげるの」



菜美は微笑んだ。





「きっと叶うわ、あなたなら」














おわり



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