光の射す方へ
足音は、理帆子の部屋の前で止まった。



ガチャ。



ドアが開いて、父が顔を覗かせた。理帆子と父の視線が出会う。



「なんだ、起きてたのか」



父はニヤリと笑うと、理帆子の布団へ入ってきた。



「お、お父さん・・・?」



理帆子は身を縮めた。



父の手が理帆子の服の中に滑り込む。



「やだ!」



理帆子は父の手を払いのけると急いで布団から這い出した。





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