桃陽記
何故そんな事をしようとしたのか、常の彼であれば不思議に思ったかもしれない。




少女は梟に助けられながらなんとか彼の背に乗り、そのふわふわとした羽毛の中におさまる事が出来た。










背面に首を巡らせて、少女がそこでしっかりと安定していることを確認すると、梟はその翼を広げ、音もなく浮上した。
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