幻想美術館
「あなたは誰?」

「ふふっ…あなたが探している絵が、どこにあるか教えてあげてもいいわよ。ただし、あなたが私に追い付いたらね。」

そう言うと女の人は、ふわりと宙に浮かんで、僕に手を振った。

「待ってよ!」

僕は夢中で、宙をかけていく女の人を追いかけた。

ドシン!と、僕は壁にぶちあたり、鼻をぶつけてしまった。
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