幻想美術館
彼女は、それだけ言うと静かに目を閉じた。

すると、母の顔は再び、オフィーリアの顔へと変わっていった。

森の奥から、またあの賛美歌…いや、鎮魂歌(レクイエム)が聞こえてきた。

彼女の魂は、この歌と共に空に消えていくのだろうか。


< 44 / 46 >

この作品をシェア

pagetop